Flaring Pink / ピンクのフレアリング
心地よい感覚について
今回のモチーフは「種の保存」のため闘争心の激しい熱帯魚です。
自分の縄張り意識が強く、それを犯す者は同種族であれ徹底的に排除し攻撃する。厳しい生息環境で生きぬくために身に付けた本能をもつ魚。
しかし、遊泳する魚を見た自分にとっては優麗にヒレをひるがえす姿は美しく、艶かしく映る。たとえそれが力を誇示する生物の単なる本能的な威嚇行動であったとしてもだ。
目の前で起こるその行動を頭で考えること無く、ただ「心地よい」感覚だけでシャッターを押し続けました。何度も。
その作業(撮影)の後で選んだ写真には一つの共通の要素があった。
「心地よい」感覚には過去の自分の経験や体験したことに基づいていて、決して曖昧なものではなく具体的な感情要素が含まれているということです。
20130825